パーキンソン病 治療薬

パーキンソン病のヴィアレブ治療について

 パーキンソン病は手足がふるえる、動作がゆっくりになる、筋肉がこわばり手足が動かしにくくなる、歩きにくくなって転びやすくなるなどの症状がみられる病気です。ドーパミンが欠乏することで起こる病気のため、初期であれば経口薬でドーパミンを補充すれば改善がみられます。しかし、進行すると薬の効き目が短くなって頻回に服用が必要になったり、ジスキネジアなどの不随意運動が出現したりしてしまいます。

神経難病とは原因が不明で治療法が確立していない稀な病気で長期の療養を必要とするため本人と家族の社会的精神的負担の大きな疾患を言います。
筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病、多系統萎縮症、進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症、多発性硬化症、重症筋無力症、筋ジストロフィー、多発筋炎、プリオン病などがあります。必要な場合は指定難病として医療費助成の検討をします。

治療の流れ

 入院してもらい現在の薬のままで症状の日内変動を観察します。
 経口薬のレボドパを皮下注射液のヴィアレブに変更して投与を開始します。
 毎日注射液の交換が必要です。
 留置カニューレは3日毎に交換が必要です。
 症状を見ながら投与量の調整をして適量を決めます。
 機器の操作法を学習したら退院して自宅で継続していきます。

脊髄小脳変性症

 孤発例と遺伝性とあります。手足がうまく動かせなくなったり歩行時にふらついたりうまくしゃべれなかったりします。ほかに、パーキンソン症状や自律神経症状がみられることもあります。薬の効果は乏しいのでリハビリテーションが中心で対症療法となります。転倒予防を行ないます。

治療ができる人

 診断がパーキンソン病でレボドパの効果がある人
 毎日の機器の操作が煩わしくなく、清潔操作ができる人
 免疫能が低下していない人
 幻覚症状がない人
 スタッフの指示に従える人

 自宅で投与量を多め、少なめに調整できますし、調子が悪い時は追加投与をすることも可能です。治療がうまくいかない場合は治療を中止して経口薬に戻すこともできます。治療の選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。